過去.

2005年11月9日 恋愛
一目見たときからいいなぁと思ってて、

お互いそういう気持ちなんだってわかって、嬉しくてたまらなかった。

でも、付き合ってる彼がいたし、複雑だった。

はじめて行った居酒屋。

雨の降ってる日だったね。

玄関まで送ってくれて、私はちょっと戸惑った。

優しくされるのが苦手だったから。

はじめてうちに来た夜。

あの日の強引なキス、私、半泣きになっちゃったっけ。


それから、どれくらいたって、私はあなたを大切に思うようになったんだろう。

大好きで、大切でたまらなくて、あなたの笑顔が見れるなら、どんなことだってしたかった。

お互いに何時間だって待て合えたね。


はじめてもらった花束。

大好きな赤いガーベラが入ってた。

私はお礼におにぎりを作ったよね。

あの公園で一緒におにぎりを食べて、夏が終わる雲を二人で見たっけ。

ばれたくない関係だったから、一緒の時間が愛しくてたまらなった。

はじめて結ばれた夜。

堂本剛の「街」を聞きながら、「忘れてても、この歌を聞くたびに、お前は俺のこと思い出してくれると思う」って言ってたっけ。

生まれて初めてのホテルは何故か部屋の中に2Fがあった。

汚いホテルで、あなたは申し訳なさそうに私を抱きしめてくれた。

私の「初・ホテル」をあなたと行けたことだけで嬉しかった。


秋。

初めて2人で旅行した。

旅行の1週間前、私たち事故ったね。

ぶつけられた。。

免停にならないか、ヒヤヒヤしながら、時間を過ごす。

なんとか、免停にならずに行けた旅行。

初めての飛行機。

初めての空。

感動して、涙が出そうだった。

飛行機に乗るたびに、きっと私はあなたを思い出す。

出発は、あいにくの雨。

上にいくにつれて広がる青い空。

私たち、ずっと一緒だと思った。

空港について、小雨。

レンタカー。

黒いのは嫌だったのに、たった1台だけあった黒い車で、2人で笑っちゃったっけ。

あの岬に行く途中のスコールみたいな雨。

路肩に止まって、止むのを待つ。

諦めて出発。

目的地に近づくと、雨が上がって、虹が出てた。

あなたが大事だった。

岬の駐車場について、キツネが歓迎してくれた。

強風で、岬の先にはいけなかった。

『いつか、また2人で来れるように、神様がチャンスを残してくれたんだね』

誰にも見えない教会みたいドカンの中で、何度もキスをした。

愛しくて、大切だった。

あなたの大好きな夜景を見た。

世界3大夜景より素敵だったよ。

あの鈴の前でキスをした。

2人で豪華な料理を食べて、私の夢を叶えてくれた。


一緒に眠って、朝が来なければいいのに…とあなたにしがみついた。





あれから時間が過ぎて、いろんな記憶が混ざってるけど、

あなたとの記憶は、昨日のことのように細かく思いだせる。


気づくのに何年もかかった。

私が求めてるのは、もう一人の『彼』なのかもしれない。。

わからない。

でも、もう一度、あの岬の続きを2人でしたいの。

ねぇ。

過去と他人が変えられないなら、私が変わるから。

私が変われば、未来も変えられるかもしれないんだよね。



私はあなたに会いたいのに、あなたに会っても見ないフリをする。

傷つくことが怖くて、メールをできずにいる。


痛くて、自分がかわいそうで、前に進めずにいる。

永遠に続く暗闇の中で、手探りであなたを探してるみたい。

二度とあなたには触れてもらえない。

ねぇ。あなたは「もっと他人を思いやる努力をしなさい」って言った。

分かってた。

ねぇ。

本当にもうダメなのかな??

あなたとの思い出が、止め処なくあふれてきて、私は切なくて気が狂いそうになる。


だから自分のSOSに気づかないフリをスルの。

だから、あなたと目を合わせないの。

もうどれくらい向き合って話をしてないんだろう。

この恋からの卒業は、幸せへの扉なのかな???



気づかないフリをすれば、いつも笑っていられる。

口角を上げて、ニコニコしてれば、自分すらそれに気づかずにいられる。

そうやって生きていくことを選んだのが自分なら、それもいいのかもしれない。

しばらくはいいよ。

今年の誕生日、あなたのいない誕生日。

10代で出会って、いつも傍にいてくれた。

22で失って、あなたの存在がいつも支えてくれていたことに気づいた。

その過去が、今の私を支えてくれている。

あなたの眼に映るのがあの子と分かっていても。

コメント