痛み.

2005年11月16日 恋愛
夏の終わりの空の雲を一緒に見上げたあの夏。

98円の線香花火を買ってきてくれて、一緒にやったよね。

嬉しくて大ハシャギする私を、あなたは『98円で買える幸せを共有できて嬉しい』と言った。

一緒の価値観が嬉しかった。


『後悔しない転職を』


「…長い転職活動になっちゃったな」

「でも、素敵な転職先ですよね」

私の一言で初めて答えが出た と、あなたは私の言葉を受け止めてくれた。







あの頃の私は自分嫌いで、あなたはいつも「お前が自分を好きになる手伝いをしたい」と言っていた。

あなたといる時間の自分が大好きだった。

でも、だんだん苦しくなった。

そして始まった性嗜好の異常。



あなたとの初めての夜を忘れないと思う。

他の人に抱かれてあなたを出すことはないけれど、

一人の夜に、あなたとの時間を思いだす。





同じものを目指して頑張ってきたし、あなたの力になりたくて頑張ったけど、

いつも空まわりで、『してあげてる意識』がいつしか強くなって、

気づいたときには終わっていた。

今のあなたはとても綺麗だし、今の私もとても綺麗だ。



いつまでもただ思っているだけで、

何もできない。動こうともしない。





『転職おめでとう』

そう言ったら、あなたは私を思い出すかしら?

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